一口にBelcantoと申しましても…
まあ、ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティと、このお三方が書いた曲がBelcantoものと言われます
それで、Belcantoはこうだという発声法が
とにかく言葉が明瞭ではっきりしている
それが一番の特徴と言えると思います
人によって、感じ方が様々で
あの人、Belcantoだと思ってるの~?
私はそうだとおもってるけど~、違うの?
とか人それぞれ言うのです
貴方が、貴女が、あの人がBelcantoだと思えばBelcantoですし
違うと思えばちがいますし
みんな骨格も喉の形も違うのに
同じように、こう!とはできないでしょ
でも、聴こえてくる声が心地がいいとか
とにかく言葉が明瞭である事が一つの計りとなるかと思います
iはiだしeはeです
どんなに音が高くなっても
発語がモゴモゴしちゃったら
Belcantoとはいいずらいなあ
わかっていても、何故だかそうなってしまう事もあります
喉を開けようとしすぎるとか?
歌おうとし過ぎるとか?
いろいろあります
e poi … (そして…)
cose importante !(重要な事は!)
sempre sul fiatto で、(常に息に載っている声である事)
なので、ブレスの仕方が重要になってくるのですが
なかなか吸えないものです!
訓練です
お知らせ
BELCANTOとは?
強弱のお話
楽譜を見るとかならず
強弱が付いてますよね
F FF P PP
Crescendo クレッシェンド段々大きく
diminuendoディミヌエンド段々弱くゆっくりと
dolce ドルチェ 甘く
様々
これが付いてないと
特にイタリア人
ぜーーんぶ フォルテ 【F】詰まり強く歌ってしまいがちなんだって!
なーんにも書いてなかったら
素直に気分が載ってきてしまってつい【F】強くなってしまうところ
沢山あります
感情ののり安いヨーロッパ人達は特に
しかし、偉大な作曲家達
敢えてそこを【P】ピアノ小さくと書いて
一番感情の伝えたい処を抑制することで
人の印象にその言葉と音が残るように
敢えて【P】としてその効果を発揮している
伝えたい、一番感情的な言葉ほど
人の耳元で囁くように【P】 &【dolce】
メロドラマの台詞回しにもよくあるある!
【P】&【dolce】
それを何度も効果的に繰り返し、お客様のハートを揺さぶりドキドキ💓キュンと掴んで離さない
なので、楽譜に忠実な事は
とても大切な事
例えばロッシーニという作曲家は
とてもagilitaアジリタ 技巧的な物が多く
アップテンポで書かれているのが特徴です
わざわざ速度記号まで書いてあるものを
例えば 付点八分音符80となってるものを
Lentoに歌ってしまう歌手も沢山いて
どうしてかなあ?と思います
その曲に関しては伝統的に何か意味が合って
歌手達の間の暗黙の了解でLentoに歌うのか?
時々、不思議に思う時もあります
でも、とにかく楽譜を見て音符の長さや
強弱を読んでみましょう
一度その通りに歌ってみてください
何世紀も経て残って歌い継がれる曲の作曲家は偉大です
どんなに素敵な事でしょう
一度じっくり楽譜を読み込んで楽譜の通りに歌ってみてくださいね
とっても楽しくなってきますよ
音楽を辞められなくなる瞬間が訪れます
そんな事で、私は結局3歳から47歳までずっと
一度も音楽から離れる事なく共に生きてきました
音楽の中で生きてきました
その環境を守ることの大変さを
痛感する今日この頃です
プロの、とか、なんとかかんとか、本当は関係のない事なんですよね
続けてきていたら、いつの間にかお金を頂くようになっていたので
便宜上プロの、肩書きはそう呼びますが
本当は、そんなにそこを意識して暮らしている訳ではないのですけどね
とにかく、培ったものを保って行く事は
この世の中、容易ではないなと思う時があります
どうぞいろいろ聴いて感じて楽しんでください
ロッシーニのL’invito (誘い)です
本当に、人それぞれ歌い方が様々です
いろいろ聴いて感じて楽しんでくださいませ
来週は二曲のアヴェマリアをアップします。
二曲同時に挙げようかな?
どうするかはまだ決めていませんが
またどうぞ宜しくお願い致します
日本人の作る音楽
日本人の作る音楽や感性はとても清潔だと感じます
2つ前のブログにロッシーニのL’invito (誘い)を挙げましたが
他の海外の歌手達の歌い方はとても表現豊かです
特にこの曲はスペイン風に書かれているBORELOです
そして、女性が男性を誘う歌なのです
その誘い方、普通の日本人の感覚で考えているとヨーロッパの歌手達にくらべ
表現が薄く感じると思います
こういう歌を歌うときには、やり過ぎくらいにやっていいと思います
私の中にもイメージは沢山ありましたが
やってはいけないように思ってしまって
下手をすると下品にも成りかねないので
でもそれは、日本人的感覚でそう感じるものだと思います
だけれど、どうせエロスの世界を表現しているのです。
しかも、白人の王族のお姫様の世界の話ではなく
もっと庶民的なものですから
多少日本人の感覚で、下品かも?て思っても
多分、YouTubeの中で感じるのですが
他の海外の歌手達の中へ入れば、全くもって可愛いものです
自分の歌を聴いてみて思うことは
あー、やっぱりもっと私が感じていることを臆せずやればよかったなと思いました
自分で物足りなさを感じています
本当は、日本人ほどエロスの世界が繁栄している国は実はないと聞きました
街に出ればそういう地域があって
堂々と露骨に看板を挙げていたり
漫画や絵本の中でも、大人の漫画や絵本
昔も遊女の街が存在し、巻物の中にも沢山出てきますよね
それは、ヨーロッパから見て、なかなか大胆で、凄いなあと思われているようですよ
それで、欧米から見て
日本は秩序をものすごく重んずる国でもありますが、エロスの国とも思われている部分もあるそうです。
ですが、普通の一般的な人間がそれを表現するとなると
どうしても清潔になりすぎる傾向にあるようです
それから、日本人は欧米諸国に比べて
自己主張が下手
これは私もそうで、それが音楽に対してあだとなっているように自分で感じます
自己主張をすることは、あまり美しいとされていない教育ですよね
でも、ヨーロッパ等は、自己主張をしっかりするように教育されてきている
なので、学校の授業の中に討論をするという授業がありますものね
でも、主張をしようと思うと、相当自分も勉強をして自信を持って主張しないと
瞬く間に突っ込まれ、主張の弱いものはもみ消されます
私も、音楽を行う上では、あんまり感覚的に日本人ぽい感覚ではないと思っている部分があります
それは、感覚的なものなので、根拠を持って理論的に説明しようとすると難しく感じてしまい
思っていることを上手く人に伝えられない時があります
これは、訓練が必要だなと思いました
今さらながら、音楽をやっていく上では、遅いなと感じますが
音楽に対しての事で、好い人に成りすぎる必要はないのです
それから、自分の音楽的感覚は、何処で身に付いたのかは、自分でもよくわからないのですが
恐らく日本人日本人したものではないと思っています
自分の心の内で感覚的に感じているものを
自分で打ち消したりなどせず
しっかり主張する練習が、必要だと思いました
主張するには、自分の思いを信じていないと主張しきれないんですよね
私は、私の感覚は何処かおかしいかも?とか、何か思ってしまう
人がおかしいと言ったとしても
自分が、『いや、これはやった方がいいな』と感じればやった方がいいですし
一番大事な事は
自分の感覚を信じる事です
人から反対意見が出た時に、『あ、私間違えたわ』と自分をパッと否定してしまう癖
いつも自分が間違っている事が基本にある
これは、とてもダメな事です
人が心地良い事も大事ですが
自分の心地良さについて、考えた事ありますか?
と、自問自答してみました
これでは、いい音楽はできないと思います
自分の才能をゴミ箱に捨ててしまうような行為を無意識にやってしまっているとしたら
これほど惜しいものはありませんね
音楽は、やればやるほど、また年齢と共に深みを増していきます
今こそ、内なる輝きを押さえ込んだりせず
パッと華開かせ、私の心の内を音楽で解放していきたいと思います
意外にもロッシーニのL’invito から
本当の自分を思い出したような気がしたのでした
日本の社会を生きるのには、秩序や、協調性がとても重要視されます
それなりに自分は、社会的経験を積んできているので
上手に自己主張ができると思います
音楽を作る上で、人にはない感覚があったとしても
上手くそれを人に伝え、自分の思う作品を仕上げられるように
これから訓練していこうと思います
50歳を手前に、なかなか難しい事です
つい、人に合わせてしまったり
引いてしまったり
長年付いた心の癖を覆していくわけですから
大変だなあと、予想します
私は音楽と共に、成長させてきているので
音楽によって、人生が深まり面白みがあって、良かったとは思いますが
なかなかに、大変な人生だなあと思っています
普通に音楽のみで生きれる社会でもないので
他の事をやりながらとなりますし
これは、クリエイティブなお仕事をなさっておられる方
どの方も、とても苦労しています
才能を持っているほど、割りきれるものではなかったり
上手くやれるものではないと思います
どうしても妥協が多くなります
その中で心に折り合いを付けて、皆さん生きているのですが
折り合いなんて、何処で付けるのよとなってしまったり
葛藤が生まれますよね
それでも、諦めず、頑張って生きます☺️
お薦めの大オペラ歌手
昨晩、夜中に一つ
ロッシーニのL’INVITO(誘い)という曲をYouTubeへアップしました
同じ曲で、世界のトップスターが歌う
L’invito があります
今日、私がお薦めするヨーロッパの大オペラ歌手は
レナータ スコットさんの歌うL’invito をお薦めします
この方の歌い方が一番ボレロの雰囲気があるように思います
強さのある、情熱的な恋を求める女性を主張するような歌い方だと思います
歌曲ですから、自由に歌っていいのです
私も練りに練ったつもりが、それを嫌らしくなくちょうどよく表現する事が難しく思いました
いろんな歌手が個々にいろんな解釈の下
様々に表現しておられますので
いろいろ聴いてみてくださいね
やはりヨーロッパの音楽は、ヨーロッパ人のものなのか?と思ったりしてしまいます
どの方も、最初の印象の強烈な事
その中で好き嫌いも出てくると思います
私の歌うL’invitoは、楽譜に忠実に、基本的に仕上げ 歌っております
スペインの強さのある情熱的な恋を求める女性の表現はまたこれから
いろいろ歌って行くなかで作って行きたいと思います
レナータスコットさん、とても有名なトップ歌手
大オペラ歌手です
是非聴いてみてくださいね
12/1ここからは…
ここからは、このブログでは
音楽の話を乗せるようにしていきます
YouTubeも、ここへ挙げますね
12月もお楽しみに
ホームページ内容も、またお金のできたときに
少しずつ変えていきます
とにかく私の人生の新しいステージへ移行します
今までも、本当に良い人生でした
泣き笑いが在り過ぎてなかなかに大変な人生でしたが面白かったです
私が出会いました全ての方に感謝の気持ちです
自然に沸いてくる感謝の気持ち
ほんとに、ほんとに、ありがとうございました。
新しいステージへ挑む
生き方
働き方
人間関係
全て棚卸しをして
人生を切り替えます
コロナをきっかけに
予定調和を乱したところから
0から人生を再構築していきます
もう年末がきました
決断しました
皆様には、多少強硬に感じられるかもしれませんが
自分の人生にとっては、決断した方がいいと潜在意識の部分で感じている気がします
それに従っての行動なので
後悔がありません
これまでの人生、ものすごく素晴らしかったと思います
この講師という仕事を通じて
とても素晴らしい経験を積みました
私は、これから、本当の自分の人生を歩みます
世界中の皆様が幸運であられることを祈ります
世界中が今年大きく変わりました
世界中の皆様の幸せを願っています
神秘的かな?
雲が分厚くて、遠くの方には光が当たってるでしょ!
なんとなく神秘的じゃないですか?
どうだろう?
肉眼で感じてるのとはちょっとちがうかな?
さ!歌練習しよう
オペラCavalleria rusticana
歌劇 Cavalleria rusticana と言えば
ゴッドファーザーパート3
と言えば、あー、あれがそうなの?と思う人も多いと思います
そして、intermezzo (間奏曲)はほんとに誰もが感動すると思いますが
このオペラは合唱オペラとも言われるくらい
コーラスが素晴らしいのです
特にpasqua(復活祭)のシーンは素晴らしく荘厳です
ヨーロッパでは復活祭になると
そのシーンだけをあちこちで演奏されるようですね
オペラとしては、一幕物として書かれました
もしご視聴なさる際は、私はモナコとシミオナートが歌っている物をお薦めします
私は、大学生の頃に合唱で参加してこのオペラを知りました
オペラの練習、て、本当に体力勝負で大変なものです
始めてオペラに参加したのが
このCavalleria rusticanaでの合唱でしたが
慣れていなかったせいで立ち稽古に入ってしばらくして
高熱を出して3日寝込んで、体力が戻るのにいつになく時間がかかってしまい
一週間オペラの練習を休んでいて
やっと練習に参加できるようになったら
皆から、急に練習に来なくなってどうしたのか?と思った とか、
あれ?めっちゃげっそりしてない?
千賀さんなんか痩せたみたい
等々、みんなから言われました
自分でも、あれー、痩せちゃった、どうしたのかしら?
て、思ったのを覚えています
やる気は満々だったのですが、もろ、オペラの大変さに当てられてしまったのでした
これからひょっとしたらCavalleria rusticanaのpasquaの音楽をよく耳にする事になるかもしれませんね
これから、世界的にまたロックダウンがかかっているので
経済も乱れますし
いろいろと人の価値観や、考え方、いろいろな事に対する概念のようなものが変化する時でもあるようなので、このようなミサのような
皆で一体となれる美しいメロディーは人々の魂に何か響くと思います
Cavalleria rusticanaの話の内容としては
ヴェリズモオペラと言われる現実オペラで、三面記事になるような事件等をオペラの題材として書く現実主義オペラです
なので、話の内容もドロドロです
男女の三角関係のもつれから
復讐心が芽生え、殺し合いになるという
ドロドロとした話ではあるのですが
その中で使われるミサのシーンは、対比的に本当に荘厳ですし
intermezzoは、聖なるような清らかな曲です
別名アヴェマリアと言う題名も付いて、この曲だけが演奏される事もよくあります
メロディーは、弦楽器のユニゾンが特徴的です
通常はオーケストラのみの曲ですが、
メロディーに歌詞が付けられてもいます
最近では、ガランチャが歌うアヴェマリア、お薦めです(私もうたいますけど~!)
ガランチャの歌うアヴェマリアはとても素敵ですので一度聴いてみてくださいね
そしてまた、オペラの中の、pasquaのシーンだけでも聴いてみてくださいね
本当に涙するかもしれませんよ
オペラの凄みといいますか、壮大な雰囲気は圧巻です