オペラ歌手の仕事は

職人です。

曲があって

お客様がいて

その間を取り持つ仕事

曲をお客様に伝える人

伝えるためには

楽譜を熟読し

技術を持って

それを届ける

綺麗なドレスの中で

身体全体の筋肉を巧みに動かし

声をコントロールして

曲を表現し

伝えてゆく。

その身体の筋肉を微妙に使いこなすのは

熟練の業。

鍛練し、鍛えぬかれないと

表現しきれず、伝えきれない。

身体を鍛えて

黙々と訓練し

業を磨いていく

オペラ歌手は表現者であり

職人です。

オペラ歌手の声は

職人業です。

ただの目立ちたがり、歌いたがり、嬉しがりではありません。

職人です。

私は子供の頃から歌う事が大好きでした。

30歳半ばになっても

歌の好きな女の子と、ある指揮者から言われて可愛がってくれましたが

今はもう違います。

職人の顔で

仕事人として舞台に上がりたい