大学ではなに門下?
と聞かれるから、「○○先生です」
と応えるでしょ。
そうしたら
「あー、あの先生のお弟子さんだったら上手いはずだわ」
と、お客様から…。
私の歌を誉めて下さってるのだけど、
さっきの皆さんにした私の話をどう聞いてたの?と思う。
私が享受した技術は、今の日本の関西で、誰もが持ってる技術じゃないのよ。
関西で、その技術を持ってる人はいないのよ。
東京からわざわざ神戸に来てくれて
超一流の耳を持った人の技術よ。
世界の耳を持った人の技術なのよ。
そう言ったじゃない!
自分の知ってる世界でしか人とお話できないの?
世界は広いのに。
世界には、素晴らしい人がいろんな所に存在していて
特殊な能力を持っているその人達は、人に貢献し、世の中に貢献して生きてるのよ。
近所だけ見て生きてるのとは違うのよ。
私は、世界を見て生きてるのに。
私の師匠が大学の仕事を続けなかった理由がわかる気がします。
先生は世界を見て真実の歌を知ってしまったから…
私も先生を通じて世界を見てるから…
近所の人とは話が通じない。
今度、ちゃんと皆さんの前でお話しなくちゃ。
私の技術でもないから。
どういう人から享受して
日本の、特に関西の声楽がどういう状況にあるのか
声楽を志しても
街で素人さん相手に声楽を教えてても
嘘やまやかしがいっぱいあって
またそれを真実だと信じて一生懸命教えて
歌えないのは貴方の才能がないからよ
で片付けてしまう
歌えないからクラシックは難し過ぎて、
一般の人には楽しめない
と、声楽家も勘違い
そんな事だから、流行歌や、童謡ばっかり流行っちゃって。
オペラに憧れてる人多いのに
触れもできない
ちゃんと教えられる人がいないから
たまたまクラシック声楽の世界に生きてる私達は、生きるのにやたら苦労します。
ちゃんと教えられてないのに、それでご飯を食べるのは到底無理な話で、まやかしだから、流行らないのも当たり前。
あんなに憧れたのに
国や文化は違えど…
日本のオペラほど、世界から技術の遅れてる国はない。
違うのよ 世界を見て生きてるのよ
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