私が目指すのは、『真実の歌』

地位とか、名誉とか、そういうのを目指していたわけではない。

あくまでも『真実の歌』を目指していたはずです。

でも今は、私は特別な自分になるための何者でもない自分でいよう、と自分である時思って、いつだったかここのブログに書きました。

それを人から、強要されるような事ではない。

この歳になって、声楽の世界にいて、自分は何者でもない、と、思う事は、結構屈辱的な事。

それを私は自分でそうであろうと思ったのです。

何故なら、今私が向き合っているものは、ただの娯楽ではない、扱っているものは、元々ヨーロッパのもので、芸術だからです。

神聖なる声楽と言う分野です。

何かの本に書いてあったんです。

声楽は、他の楽器に比べて、一番、神に近い神聖なるもの。

神が創造した人の身体で鳴ってる声、音だからでしょうか?

大いなるものの前にして、自分が何者か?なんて、何者でもないのに決まってる。

それから、私の師匠は、超一流の耳を持った人で、超一流の歌手の方々とお仕事をなさってこられた方です。

そのような先生を前にして、何を言っても、何を思っても、恥ずかしいです。

なので、とにかく、『真実の歌』を静かに目指します。