偉大なるピアニスト シーモアバーンスタイン。

現在90歳でピアノ教師。

かつては、10代から世界で活躍する一流ピアニストでした。

50歳で現役を引退し、教える事に人生を捧げています。

そんなシーモア先生のお言葉。

『自分の心と向き合うこと 、

シンプルに生きること、

成功したい気持ちを手放すこと。

積み重ねる事で人生は充実する。』

シーモアバーンスタイン。
多分私もようやく気付きつつあります。

私はもう今世で、本当の真のプロ演奏家としては成り立ちません。

この事は、本当に心底そう思っています。

本当の一流歌手になるには、きっと何世代にも渡って、何回も魂が生まれ変わらないと、本当の歌手にはなれない。

なので、今世を生きる私がする事は、ひたすら自分の歌を磨く事。

それをしている事によって、恐らく私は、深い充実感と、人生の成功、幸せを感じる事ができるのだと思います。

だから、私は周りのみんなと一緒は嫌、とか、私はプロの歌手なんだから、とか、そういうことはもう言わないし、思わないと思います。

今、与えられた環境の中で、ひたすら自分をみつめ、自分の歌を研磨する事に意識を集中させていくと思います。

本当に心豊かに生きるとはこういう事。

そんなに肩肘張って生きて、つい今の今まで、さっきまで、とっても辛く、しんどかったなあ、と思います。

シーモアさんの言葉を思い出した今、急に物凄い安堵感で、涙が出てきました。

やたらと、私はみんなと一緒じゃないし、一番じゃないと嫌だと、口にしてた私の事を、周りの人は、どう見てたかな?

あー、まだ若いんだな、元気だな、もがいてあがいてるんだな、て、見守ってくれてたかな?

それとももう手遅れで、そんな高慢な事を言う私の事を嫌いになったかな?