こんなお話がありました。
「お庭の中には、えらそうに気取った花がたくさん咲いていました。薫りの少ないものほど、つんとすましているのです。」
つんとすましている、人間でいえば、虚栄心が強くて嫌われる性格。
「シャクヤクは、バラの花よりも大きいというので、威張りかえっていました。」
大きければそれでいいという事ではありません。シャクヤクはそれがわかっていません。
「チューリップは一番綺麗な色をしていました。チューリップは自分でそれをよく知っていたので、人目に着くようにそっくりかえっていました。」
チューリップは、綺麗な自分を誇示した時に嫌われると言う事がわかっていません。
お庭の花壇の花達は、みんな競いあって咲いていました。なので、とても不幸せでした。全然今の自分に満足できません。
シャクヤクはシャクヤクで、バラはバラなのに、そこがわからない。競わないで自分の花を咲かせようとすれば、優しくなれる。
競っていないのは、庭の隅のヒナギクだけ。内面が充実している人は競わない。
他と競わず自分の花を咲かせる。
優しい人になるには、自分が自分らしく生きること。
競争とは、自分の夢に向かって走ること。
なぜ優しくなれないのか?①
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