今日、いろーんな曲を歌ってみました

 

ナポリ民謡

 

イタリアカンツォーネ(イタリア歌曲)

 

オペラアリア

 

日本歌曲

 

童謡

 

やはり、私はヨーロッパの声を追及しているので、段々と、日本の歌が歌いにくくなってきている事を感じました

 

イタリア語の発音と、日本語の発音があまりにも違い過ぎるように感じるのか?

 

それとも、音楽の気質が違い過ぎるように感じるのか?

 

特に、イタリアものをしこたま歌った後に

 

日本語の歌は、もう歌えない感じになります

 

いろいろ研究しています

 

イタリアオペラのhigh Ce から上を出す時は、やはり背筋をとても意識した方がいい声が鳴ります

 

この背筋の使い方は、オーケストラと演奏すると、実感する事だと思います

 

それから口の開け方、低音から中音部は、よく開けすぎないように、発声上ではそう習いますが

 

実際、フルオーケストラ編成で、特にプッチーニを歌う場合い、真後ろでオーケストラが鳴った時には、歌い方は変えないと、太刀打ちできない感触を覚えています

 

やはり、本当にオペラアリアを素晴らしく歌いたかったら

 

劇場で、オーケストラと共に何百回と歌って鍛えていく

 

劇場でないと育たない声があると思います

 

何百回と、リハーサル室で練習しても

 

本当の劇場と、本当のオーケストラの中で歌うのとでは

 

身体の成長が違います

 

でも、オペラの時は、オーケストラはピットに入るので、歌は歌いやすくなります

 

そして、何百回とオーケストラと劇場で歌っていれば

 

大袈裟に背筋を使わなくても

 

自然と身体ができて、少しの筋肉のコントロールでしっかり歌えますが

 

まだ鍛えあげられてない身体で歌う場合いは

 

初めは、大袈裟に筋肉を使わないといけません

 

なので、そんな格好して歌っている人いないわよ、と言われる事もあるかもしれませんが

 

声の鳴る仕組みや、身体の使い方を知ると

 

初心者には、初めは筋肉を大きく動かすようにそう教えないといけませんし

 

私も普段オーケストラと歌う機会が極端に少ないので

 

やはり練習では、大袈裟に筋肉を大きく動かして練習します

 

本物の声には、そう成れるものではないことを、よく知っておかなくてはなりません

 

しかし、本物が、どうやって作られて行くかを知って存在しているのと

 

全く知らないで存在しているのとでは

 

歌手として、全然精神性が違ってくるので

 

そういう精神に載った声は、本物とまでは行かなくても、多少違うことと思います

 

精神性は、自然と声に載ってきます

 

私は一流歌手から、近代の日本人歌手まで、いろんな声を聴いておりますが

 

やはり、どんなにイタリアで修行してきましたとは言っても

 

日本に帰ってくると、何故か、日本人だなと思わせられます

 

まだ、イタリア留学の途中帰国で聴く声の方が

 

日本人離れをしたいい声に聴こえていたのに

 

日本に完全に帰国すると、声が違ってしまってる方をよく見かけます

 

勉強をしているので、歌は上手いです。

 

でもやっぱりヨーロッパ人達とは、鳴りが違います

 

自分の社会的立場を考えると、私が言うと偉そうに聞こえたら申し訳ありません

 

自分の声も、全くもって、日本人の声です

 

ただ、研究している身として、またなるべく本物を見せたい、教えたい身としましては

 

自分の事はどうしても棚上げな言い方になってしまうところが、恥ずかしく思います

 

どうかお許し頂いて、全く別として私の話を聞いてもらえると幸いです

 

これから、本物になりたい若い歌手さんが、段々と、気になるようになってきました。

 

いつか私も、もうこの世を去る直前になってきたころ、本格的に、プロのたまご達に教え語り伝えたいと思うようになってきました。

 

エンターテイメントではなく、芸術家としての、精神を育てたいと考えるようになって参りました

 

それには、先ず自信のつくような歌い方を伝授して差し上げたい

 

堂々と、自分は芸術家の立場として、人と話ができるようにして差し上げたいと思うのです

 

何も、ヨーロッパへ留学しないと歌えないのではなく

 

日本に居ても、きちんと勉強してきた人間の人口が増え

 

声楽家としての基礎をなるべく若いうちに身に付けさせてあげたいと思うようになってきました。

 

そうでないと、いつまでも、ギャラの交渉もできず、

 

プログラムの内容まで自分で自由に任されないようになってしまいます

 

西洋音楽が、今だに、この時代になっても難しく、つまらないものにしてしまっているのは

 

実は、日本人歌手達の声の悪さにあるように思っています

 

ヨーロッパの歌手達のあの鳴り方と、日本人の声の鳴り方が、あまりにも違うので

 

曲の良さが、お客様に伝わらない

 

それでいて、歌手は、プライドは高くお金も高く

 

それで一般的に敷居が高いと思われてるような気がします

 

私自身の声も、ヨーロッパ人とは全然鳴り方が違ってしまっているので

 

なかなか、人と本当の自分の思いを話す事は難しいです

 

時々、自分のやりたい事と、お客様の聴きたい曲とに隔たりがあり、その距離感をどう埋めようかと悩む時もあります

 

だから、私の師匠は、日本に帰国してからは歌手はやらなかった

 

その代わりに、どんどんと、ヨーロッパの一流歌手達を日本に招聘していました

 

Belcantoの神様と言われる国宝級の歌手達を日本人に聴かせ、本物を知ってもらいたいと思って、そういうマネージメントの仕事をしていました

 

私は日本で、日本人として、細々と歌手をしているので、自分が本物です!とは言えないのですが

 

それでも、そういう精神性を持って、存在し、歌って参りたいと思うんです

 

自分の情熱を大事にしたい

 

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