こんにちは。
私は、「神戸波の会」という日本歌曲を歌う会の会員です。10月16日(水)6時半開演 兵庫県立芸術文化センター・小ホール 入場料3000円。
山田一雄作曲 深尾須磨子作詞。「祖師谷より」という組曲の中から3曲を担当します。この曲は、10曲からなる組曲です。全曲披露しますが、何人かで分担します。ご興味のある方、良かったら聞きに来てください。6枚チケット余りました。チケットが余るなんて珍しいです。演奏会が重なり過ぎたのでしょうか?
日本の歌は少し歌い方を考えなくてはなりません。特に発音。しかし、基本はやっぱりベルカント唱法です。ベルカントをきちんとマスターしていなければ、日本歌曲は歌えません。日本人なので、日本歌曲も歌っています。ベルカント唱法がきちんとできないと、まず日本語も正しく発音できません。日本歌曲を歌う場合は、ベルカント唱法の応用です。ただし!ベルカントは、アルファベットを発音して歌っていきますから、母音は深くなります。
ベルカントとはそういう発声法です。日本語を歌う場合、それでは少々具合が悪いです。日本語もイタリア語同様に母音がはっきりしていますが、日本語は母音が少々浅めです。これを、全くオペラアリアを歌うみたいに歌ってしまったら、日本語ではなくなり、言葉も聞き取れなく、情緒も失われる事でしょう。私はやはり、イタリアものに慣れてますから、よく、“あ”母音が“お”みたいに聞こえると注意されます。あっ!これはまずいと思ってすぐに直します。日本語のあ母音は、少し横に開いたあなのです。後、う母音。う母音も浅めですが、全く普段しゃべっている時のうの発音だと、音符にのっけた場合、なんだか具合悪いです。かと言って、イタリア語やドイツ語みたいに、Oに近いようなう母音でもよろしくありません。変です。いい頃合いを探らなくてはなりません。い母音もちょっと考えます。横におもいっきり広げた方が日本語の明るい“い”になるかなあ?しかし、喉は開く!発音の仕方は、日本語にあった音色がありますから、ちょっと考えなくてはなりません。
日本の情緒を損なわないように発声していかなければなりません。お腹や身体の使い方は、ほぼベルカントで良いと思います。私は日本の歌を歌うには、綺麗過ぎると言われた事があります。まあ、ベルカントが基本になっているので、如何に美しく歌うかが声楽の醍醐味ですから…。ソプラノですし。日本歌曲は、メゾぽい方が歌われると、よく似合うかもしれませんね。そこで詩の理解ですが、意外と日本語なのに、理解が難しいです。詩人も変わった人が多いので、(すみませんm(__)m)あまり間に受けて、考え込まない方が良いです。「まっ、詩人の言う事ですから…」ぐらいの感じで取り組まないと、ひどく悩まされる事になります。特に今回歌わせて頂く、深尾須磨子さんは、時代の最先端を行くようなハイカラな人。ちょっと変わった処もある人だったようです。詩もちょっと理解に悩むところがなきにしもあらず。なので、日本歌曲を歌う時、詩人にあまり振り回されないように気を付けましょう。素直にシンプルに解釈すれば大抵それが正解のようですので、こねくり回し
て考え過ぎて、どつぼにはまらないようにしましょう。
それから話は変わりますが、写真の手前にあるのは、今日、生徒さんが持って来てくれました。栗の煮たのです。昨年も頂きました。美味しいですよ。(o^o^o)程よく甘ーいのです。栗の渋皮煮、これから頂きます。楽しみです。(*^_^*)どうもありがとうございました。
それでは、このブログをお読みになった方で、もし、10月16日(水)芸文で、私の声、聞いてみたいなあ?と思ってくださる方おられましたら、ホームページの電話番号までお電話ください。全く初めての方でも構いません。「演奏会に興味がありまして…」と言ってお電話ください。
チケットは当日、受付で、預かりチケット致します。