私も、今日再認識したのですが、ほんとの意味で喉が開いて歌っている人、て、『私はプロです。』と名乗っていても、はてさて、どれほどいるかな?と思ってしまいました。
喉がほんとに開いて出てくる時の感覚を知ってる人、きっと少ないと思います。
それから、ほんとにフレーズの終わりまで、支えがきちんとできている人、どれほどいるでしょう?
ほとんどの日本の歌手は、下顎に力が入っていて、先ずこの事だけでも、ほとんどの人が気がついていない、指摘できる講師もそういない。自分が歌える事と、教える事は別だと思います。顎の力の抜き方を講師は知らない。良く歌える講師ほど、自分の事においては自然にできてしまってて、声の鳴る理論は知らないで歌ってます。自然に出来ること、それはそれで素晴らしい才能ではありますが…。
私自身の事においても、相当の意識が必要。
ほとんどの日本の歌手達、いや、世界的にかもしれません。特に日本においては、『音楽大学を出ました。』だけ、と今日改めて、私自身が自分のレッスンで、認識させられました。
『ヨーロッパへ留学しました。』といっても、ほんとにものになってる人、どれくらいいるの?ヨーロッパで勉強、ほんとにできました?私の先生は、『自分をほんとに歌えるようにしてくれる先生はどこにいるの?』てイタリア中探したと仰ってました。相当苦労して探されたようです。二年の留学のつもりが、13年になった、と仰ってました。
私も相当の意識を持って歌っているけれども、まだもう少し、と思う部分があるのでした。元々そんなに喉が開いていないタイプではないと思っています。その上に勉強をしている訳で、それでもまだ!と思うわけです。
人から言わせれば、それほど才能がない、と言えばそうかもしれないけれど、いやいや、トップに立っている人ほど、素晴らしい講師に出会い、きちんと教えられ、相当の努力の元世界的に活躍してます。第三者が話で聞くと、それはかなりのもの。ただ、本人としては、あまりにも当たり前のように指導され、当たり前と思う努力をしているので、きちんと教えられている事が、いかに特別で、その本人の努力がかなりのものであるとは、当の本人は感じてないかもしれません。『才能で歌ってる。』て思うかもしれません。
どうあったとしても、何かでほんとに大成する人、というのは、必ず、何処かのタイミングで素晴らしいその道のプロフェッショナルな人に出会っていると思います。
何を持ってプロフェッショナルと言うのか、音楽大学を出たくらいで、プロと名乗ってくれるな!と思ってしまう。音楽大学を出たくらいでは、講師にだってなれません。安易にピアノがどれくらい弾けたら講師になれるんですか?それくらいなら私も講師になれるかも?と言う人いるけど、ピアノは弾けなくても歌の講師にはなれます。
重要なのはそこじゃない!なめてくれるな!!
専門分野がどれだけ充実できてるか?どれだけプロフェッショナルなものを持っているか?自分の専門分野に関しての意識レベルがいかほどのものか?
歌手にはなれない!『じゃあ、教えるくらいしようかな?』簡単に言ってくれるな!
私は、若くして講師になったけれど、そんな意識で講師をはじめたのではありません。
今現在だって、奮闘中。
ただ幸いにも、何故か私は、出会いに恵まれました。
本当の意味でのプロフェッショナルな人に出会ったのでした。
現代社会では、猫も杓子もヨーロッパへ留学するけれど、ヨーロッパへ行ったからとて、プロフェッショナルにはなれません。しかし、ヨーロッパを見て知る事は必要。
でも重要なのは、ヨーロッパへ行った事ではない。
何処にいても、何をするにしても、先ず自分がどういう意識レベルでいるか?また、何処にいても、全ては“出会い”誰にどんな人に出会うか、です。
出会う為には、ずっと自分なりのポリシーをしっかり持つ事、続ける事。自分を過小評価しないで自分を信じる。過剰な評価もしない。謙虚であること。夢を持つ事、心身ともに健康であること。そしてできたら、今その時を楽しむ事。
ほんとの意味で喉が開くという事
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