先日投稿しましたベッリーニ/Malinconia, ninfa gentileの曲目解説リンクを貼っておきますのでまたお読みください
Malinconia の 歌詞を何度も繰り返し読んでいるうちに
自分の人生に置き換えて歌いたい気持ちになって参りました
解説をしたように、歌詞の中で『複数の泉を神に求め、その結果与えられた一つの泉を選び生きるであろう、その与えられた泉からは、自分の気紛れで逃げる事は決してしない』と歌っています
その部分が、とても今の自分の心境に合うのです
私も、音楽という泉を与えられたわけです
私も複数の泉を求めました
しかし、その結果与えられた泉がこの音楽の人生でした
私も気紛れにこの与えられた泉からは逃げないのです
この二年間、どんなに悩んだことか
でもやはり自分にはこれしかなかったのでした
私は親からも、「これしかないでしょ」、と、子供の頃からほとんど洗脳されて育ったようなもの
そんな簡単にその洗脳が解けるものではないのです
本当は、小さな子供や、青年期、若者に、あなたには、これしかないと、親が決めつけ、そのような言葉を若い者に向けるものではないと思います
人には、ありとあらゆる可能性があるのです
それにしか進めないようにしてしまうのも考え物だな、と大人の今頃になって思いますが
もう、私もそう思い込んでそう生きて来ましたし
これまでそれで幸せに生きて来れた訳ですから親に感謝しておりますし
先日、その旨、母親には伝えました
社会人になってからは、自分でも決意した事です
中途半端な精神でいて、音楽で成功は絶対にしないと思ったからです
自分でも音楽で生きるように敢えて追い込んでいきました
なので、声楽教室の運営のみで生活が出来ていました
やはり中途半端な気持ちではなかったことの結果だと思いました
ですが、20年近く続けて来た中で、果たして私は本当にこうありたかったのか?と問い直しました
なので、2020年に自分の手で一度破壊しました
今まで培ったもの全てを自分の手で破壊しました
が!破壊しきれなかったのでした
欠片が残りました
しかし、その欠片からまた、青い目が見えています
もう一度スタートラインの線を引き直したわけです
その事により、ありとあらゆる面までもが一旦、ガラガラと崩れました
私を取り巻く環境は、私の意図しない部分で変わっていきました
今日の同居人(妹)との別れもそうです
自分の意図しない気の流れまでもが変わってしまったのだと思いますが
新しく線を引き直すとは、実は大変な勇気のいる事です
失った部分は戻って来ないのですから
新しくまた構築していくしか仕方がないのです
この最後の一年間は、本当はやはり思います一緒に暮らした妹の存在が支えとなり生きれたのだと思っていますが
妹も自分の人生をもう一度考えたようです
一緒に住み始めた当初の予定とは違ってしまいましたが
妹も、積極的に私との暮らしから出たいと早くに決意しておりました事ですので
きっとこれでいいのだ、このタイミングの独立でいいのだと私は思っています
2月14日にそう決断してからの1ヶ月間は、いろいろと感慨深いものがありました
ようやく心に平静を取り戻し
もうまもなくやってくる新年度に向かう準備が整いました
やはり、私も憂愁を覚え、天に投げ掛けた複数の泉から一つの泉が与えられ、決してそれから逃げる事なく生きるのです