私の歌の師匠は、元々幼少の頃から
音楽を勉強していましたというわけでもなく
高校1年生だろうか?2年生?3年生なのかわすれましたが
何れにせよ、高校生になってから
音楽大学へ行こうと思い立つには少々無理があります
遅すぎます
ですが、行きたい、東京芸術大学へ行くんだぁ!と何がきっかけで思い立ったのか
それも知りませんが、とにかく芸大の声楽科へ行くのだと思い立ってからは
直ぐに先ず実技の声楽、楽典、聴音(ソルフェージュ関係)を勉強し始めました
そして、入試では、副科ピアノも必要で
ショパンの…、なんだったかな?
試験で弾けなくてはならなくて
声楽と、楽典と、ソルフェージュはこなせたものの
ピアノだけが間に合わなかった
ピアノだけが、弾けなかった
試験官から、君は、この一曲さえ弾けば
合格だぞと言われましたが
どうしても弾けなかった
先生は、ピアノの前に立って
一言弾けません、来年また来ますと言って
試験会場を去りました
そして一年浪人して、その一年間は
ピアノをただ一曲練習して
次の年、芸大へ入学しました
どうしても、音楽大学へ行きたかった
どうしてもと望めば
どんな事も不可能ではありません
幼少から音楽をきちんと勉強する機会がなかったにしても
これをやりたいと思い立って本気にさえなれば
どんな事も可能なのです
音楽は、幼少の頃からやれたならその方がいいに越した事はありませんが
必ずしも、幼少の頃からの知識が無かったらやれないというものでもありません
本人の意志次第です
私もそうでした
音楽大学へ行くだけの基礎知識は足りていませんでした
ただ、歌が得意でした
でもその得意な歌を活かすためには
いろんな諸々の知識があり、能力が備わってないと
望む大学へ行けないということでした
とにかく、音楽大学の声楽科へ行きたかった
心からそう望んでいたので
歌の先生から言われた事は全てやりました
こなせてなかったけど、やる姿勢を常に見せていました
いろんな人から励まされ
協力してもらって高校時代を過ごしておりました
そして、私の受験の年になって
奇跡が起きました
受験のシステムが大幅に変更となりました
そうすると、私には優位となりました
それでもそれに甘んじてはならないと思い
苦手な楽典、聴音、新曲視唱は勉強を続けました
何故ならそれが劣っていたのでは大学に入
ってから自分が勉強について行けなくては
困ると思ったからでした
それでも、苦手なものは苦手で
元々の大学入試のシステムが変わる前まで
のレベルには到達できない科目がありました
それは、入ってからその授業を受けて補いました
大学へは、入試のシステムが変わったので
大得意な歌を重視で聴いてもらって
歌の能力で大学へストレートで入学しました
大学へ入ってからは、音楽の勉強に喜びを持っておりました
社会人になり、その甲斐あって人に歌を教
える仕事でご飯を食べられるまでになりました
現在、自信を持って教える仕事で生きております
また、新しい曲を歌うという仕事
つまり、まだ世に出ていない、できたてホ
ヤホヤの新曲を披露するという演奏の仕事
も頂いてこなしております
それがやりたいかどうか
本気でやりたいかどうかで人生が決まってきます
本気でやりたいものを選ぶべきです
誰かに言われてやるものではありません
自分のやりたいものを自分で責任を持って選んだらいいのです
そして、強い意志と希望を持って生きたらいいのです
これは今の自分にも言い聞かせるべく言葉です
どんな時も、自分を信じて、強い意志と希望を持って人生を生ききるのです
もしや何方かの参考になれば幸いです