久しぶりに、La bohème の楽譜を

眺めてみたら

あまりに有名であまりに聴き覚えていたので

若い時から歌っていたので

ちっとも楽譜を読めてない事に自分でびっくりしてしまいました

La boème と言えばプッチーニですが

プッチーニは楽譜にとても細かく

音楽表記が多く

細かく指示してあるので

感情の表し方や、速度を一小節事に指示

それなのに、こんな感じ❔

で見よう見まねで歌ってたアホな私は

もう…😡🔥

😱

しかし楽譜を読んでいて面白いなあと思うのは

appena allag. ほんのわずかに遅く

とか!

sottolineando ritenendo強調しながら、直ちに遅く

とか!

さっきまでtempo と思ったら、次の瞬間には、ritenuto や、rall.だったり

ほんとに一小節毎に指示が書いてあり

tempoや、表現が変わります

特に面白く感じたのは

espansivo 感情があふれてどっと流れるように

とあって

なるほど、そうなんだあ

La bohème のムゼッタの幸せは

これなんだと言わんばかりに

ムゼッタの性格はこうなんだと

ちゃんとその位置で、音楽で表現しようとしてるのだから

それを歌い手はちゃんと受け止めて

そう歌ってあげないと

プッチーニさん、欲求不満にさせては申し訳ない!

そう思いました

先ずは、それだけの巨匠と言われる作曲家の要求に応えるべく

基本的な声作りは徹底して訓練をし

それから、楽譜を読み込み

解釈と理解を深めて行く

一人では無理だと思います

そういう音楽作り専門の先生と一緒に

そういう地道な作業を楽しめる歌手でないと

歌手は務まらないということです

音楽と向き合うとはそういうことです

先ずは基本的な声を作りあげるだけでも

大変な事

声と心はdiritto(直通) です

声づくりは、自分を見つめ

自分をよく知る事

それができたら、今度は自分以外の人の感情を受け止め、要求に応えていく

オペラには演出家や指揮者の要求もありますし

歌手と言う仕事はとっても大変ですね

ただの憧れだけで、ふあふあ歌ってたのでは

プロの演奏家とはいえない

そういう歌にお客様を唸らせるだけの説得力はない

何を練習するのか、何を勉強するのかを

若い学生さん達にちゃんと教えられる

講師であらねばならないと思います